
履正社3-0至学館
履正社が3対0で至学館に完封勝ちを収め、準々決勝に駒を進めた。
1回戦で神戸国際大附に4対0で勝利し、前日の2回戦で京都外大西を12対3で下した履正社は、2試合に「4番・DH」で出場していた釣舩葵が今大会初先発。「今日は打たせて取るということを意識した」としながら、初回から力強いボールを投じて三者凡退の立ち上がりを見せる。
すると1回裏、履正社が1番・福井桃亜の死球、3番・佐藤かなえのヒットから2死3塁となり、この試合で5番から4番に打順を上げた原田美月が「うまくバットに乗ってくれていいところに飛んでくれた」と試合前から意識していた右方向へ弾き返し、タイムリー2塁打を放って1点を先制する。
その後、履正社は2回裏に9番・中島聖世良のタイムリーで1点、4回裏に1番・福井桃亜のヒットから相手のミスに乗じてさらに1点を追加。計3点と前の試合の12得点に比べると打線は“控えめ”だったが、先発・釣舩の好投に加えて「今年のチームは守備でリズムを作る」(原田)との言葉通り、守備陣が要所で好プレーをして得点を許さず。最終的に釣舩が7回を8安打1奪三振での無失点に抑えてゲームセットを迎えた。
敗れた至学館は、先発の石原こころが変化球を巧みに操りながら6回を3失点と粘りのピッチングを披露したが、打線が“あと1本”足りず。4回表1死1、3塁、5回表2死1、3塁、6回表無死1、2塁とチャンスを掴んだが、相手投手の力投と固い守りの前に1点が遠かった。