
クラーク記念国際 0-9 履正社
大会六日目、加須きずなスタジアムでの準々決勝第一試合は、履正社が9-0と5回得点差コールドで勝利した。
▲強力クラーク記念国際打線を0点に封じ込めた履正社・松村瞳子投手
この日の最高気温は24度と、雲一つない晴天のもと準々決勝が始まった。
1回は両チーム先発が上々の立ち上がりで無得点のまま試合が進む。
試合が動いたのは2回裏。
先頭6番・松口が四球で出塁し、8番・藤原が応援席からバースデーソングが響く中バントを試み、相手投手の手元ももつれ出塁に成功する。
2死二、三塁から、一番・福井が詰まりながらも打球は内野の頭を超え、先制に成功する。二者連続四球で押し出しとなり二点目を獲得したところで、
クラーク記念国際は投手交代。
前試合も一回途中から登板し、3回1/3を無失点と見事な火消しを見せた大柳がマウンドに上がる。
しかし、履正社は代わり鼻をたたく。四番・原田が走者一掃のタイムリーツーベースヒットを放ち、この回一挙五点を獲得した。
3回表、クラーク記念国際は反撃を試みる。
1死から一番本郷が左中間にツーベースを放つと、続く2番笠森の打席間にワイルドピッチで三塁まで進む。
2死から三番・千葉は四球を選び2死一、三塁とチャンスも作るも無得点で終了。
4回裏、履正社は相手の隙を見逃さなかった。
5番指名打者釣舩(葵)がセンターの頭を大きく超える打球を放ち2点を追加すると、
続く6番松口がショートへの強い打球で相手送球エラーも絡み出塁。さらに2点を追加し、この回4点追加に成功する。
5回表、この回もマウンドには松村が上がる。ここで抑えればコールド勝ちという2死の場面では自己最速の120キロをマークし、危なげないピッチングでスリーアウト。
履正社はピッチャー松村を中心に守備でリズムを作り、相手の隙を見逃さず要所要所で攻め、
準決勝へ駒を進めた。