2025.03.25

【準決勝】福知山成美vs履正社

履正社3-0福知山成美

履正社先発の右腕・松村瞳子が準決勝で29得点を挙げた福知山成美の強力打線を封じて、2022年より決勝戦の舞台となっている東京ドームへの初進出を果たした。

2年連続で準決勝敗退となっていたが大きな山を越え、初優勝した2017年以来の決勝進出を決めた。

先発の松村は1回と2回こそ「緊張していました」と捕手の釋迦堂愛琴が振り返ったように先頭打者を四球で出してしまうが粘りの投球や相手のミスにも助けられ無失点で凌ぐと、3回は三者凡退に抑えてリズムを作る。

するとその裏、2死からの連続四球でチャンスをもらうと、4番の原田美月が振り抜いた打球はレフト前に落ちて俊足の釋迦堂が生還。貴重な先制点を奪った。

この援護に松村も応え4回まで無安打に抑え、5回表に初めての被安打を打たれるが後続を伸びのあるストレートで三振を奪うなど得点を許さず。

そして5回裏、釋迦堂、佐藤かなえ、原田の3連打で1死満塁のチャンスを広げると、釣舩葵がレフト前にタイムリーを放ち、さらに相手のミスもあって2点をダメ押した。

この日の松村には3点の援護で十分であり、7回まで3安打の快投で投げきり決勝進出。
ここのところ、あと一歩で決勝進出を逃し続けていたこともあり、試合後の橘田監督の目には光るものが。昨年の主力だった選手たちが多く卒業し苦戦も予想されたが、見事なチーム力で大舞台へ駒を進めた。

また、2017年の初優勝時の主将である吉井温愛(現エイジェック)が前日の夕食時に差し入れとともに選手を激励。その際に授けられた「イチ(初球、初回、1歩目、1点目など)にこだわれ」の言葉にも刺激を受けたことを橘田監督も釋迦堂も口にしており、決勝戦も一球入魂や凡事徹底を尽くし2回目の頂点を狙う。

 

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