
福知山成美 29-2 佐久長聖(5回得点差コールド)
福知山成美の打線が火を噴き、29-2と点差を大きく離し準決勝へ駒を進めた。
準々決勝、加須きずなスタジアムでの二試合目は試合開始が30分ほど早まり、日差しの強さも衰えないまま試合は始まった。
試合は初回から大きく動いた。
1回表、福知山成美は相手投手の立ち上がりを攻める。2死一、二塁から五者連続でヒットを放ち、4点を獲得。
途中5-0となったところでピッチャーが代わってもなお打線の勢いはとどまることを知らない。打順は7番まで二度まわり、この回一挙12点の獲得に成功する。
大量得点をしてもなお、福知山成美主将・青山和暖の声掛けもあり、気のゆるみやプレーでのほころびは一切見られなかった。
2回には1死一、二塁から、南侑依奈がねらっていたという内角甘めに入った変化球をレフト方向へ運び、値千金のスリーランが飛び出した。この回は計9点、
3回にはさらに6点を追加し、攻撃の手をゆるめない。
▲柵越えホームランを放った南侑依奈(背番号10)
ただ、対する佐久長聖も最後まで食らいつく。
2回裏には6番・小池が2死から四球を選ぶと、後続の7番・小山がセンター方向へ痛烈な当たりを放ちタイムリースリーベース。続く8番・阿部もセンターへタイムリーヒットを放ち、この回2点をもぎ取った。
4回表には、この回からマウンドに上がった日野がランナーは一人出すも無得点に抑え、初めてスコアボードに0を刻んだ。
しかし、やはり二桁の点差がついた壁は厚く、佐久長聖は守備や連携にもほころびが散見された。
そんな隙を福知山成美は確実に突くだけでなく、投手陣の完璧なリリーフで失点も抑え、29-2と5回得点差コールドでゲームセット。
この日の加須きずなスタジアムでの二試合は、どちらも試合時間二時間を切る5回得点差コールドゲームとなった。
福知山成美は3月25日(火)に行われる準決勝、履正社を相手に関西対決に臨む。