COLUMN
大会コラム

2024.04.07

東海大学付属静岡翔洋vs神戸弘陵学園

神戸弘陵学園9-1東海大学付属静岡翔洋

神戸弘陵が初の決勝進出となった東海大翔洋を投打で圧倒し、2年連続4回目の優勝を果たした。

試合は初回から神戸弘陵が主導権を握った。先発の伊藤まことが三者凡退に抑えると、その裏に東海大翔洋先発の垣崎瑠依の立ち上がりを打線が攻める。

矢島莉々果の安打、四球、山﨑千尋の安打で満塁のチャンスを作ると、山田佳穂が走者一掃の三塁打を放って3点の先制に成功。さらに飯嶋弥沙音のスクイズで追加点を挙げ、初回から幸先良く4点を奪った。

この援護に伊藤は3安打こそ許すものの後続を冷静に抑えて4回無失点と反撃を許さず。


一方、垣崎も2回以降は持ち直し打線の反撃を待つ。すると、東海大翔洋は5回に、神戸弘陵2番手右腕・坂井歩夢から井戸穂花の四球と盗塁、池本愛結の安打でチャンスを作ると、今大会好調の川満芽衣がレフト前へタイムリーを放って1点を返した。
しかし、神戸弘陵は相手に傾きかけた流れをすぐに取り戻す。田垣朔來羽、堀みずほ、山田、飯島のタイムリーで5点を追加し、試合を決めた。

最終回は3番手としてマウンドに上がった中川爽が1安打こそ許したものの、味方の隙の無い守備もあり無失点で抑えて試合終了。中川を中心に歓喜の輪ができ、優勝の喜びを爆発させた。


昨夏のユース大会ではクラーク記念国際に敗れ、全国8強止まりで悔しさを味わっただけに連覇の喜びはひとしお。胴上げで宙を舞った主将の田垣は「悔しい思いをしてきました。自分たちの代で優勝できたので去年よりも嬉しいです」と笑顔を弾けさせた。

敗れた東海大翔洋も創部5年目を迎えた今春に初めての決勝進出。昨夏のユース大会優勝・クラーク記念国際を破るなどの快進撃に弓桁義雄監督は「大会を通した中で力をつけてくれました。全部員それぞれで目標を持って取り組んでくれました」と選手たちを労った。

最後は両校で集合写真の撮影も行われ、健闘を称えあった。夏の選手権大会では、どんな熱戦が繰り広げられるのか楽しみだ。

#神戸弘陵学園 #東海大学付属静岡翔洋