COLUMN
大会コラム

2024.03.25

福井工業大学附属福井vs駒沢学園女子

福井工業大学附属福井14-8駒沢学園女子

5点差を跳ね返した工大福井が、14対8で駒沢学園女子に逆転勝ちした。
工大福井は2回、大里成海が二塁打で出塁すると、出口実南の犠打が野選となり無死一、三塁とする。次打者の打席間に出口が二盗を試みると、捕手からの送球を二塁手が後逸する間に大里が三塁から生還。工大福井が先制する。
3回には伊藤真菜のヒットや2四球で1死満塁として、大里が押し出し四球を選んで2点目。続く出口のセカンドゴロで3対0とリードを広げる。だが3回、3点を追う駒沢学園女子は遠藤あすかのヒットなどで2死一、三塁とすると、法村優花のタイムリーで1点を返す。さらにヒットでチャンスを広げ、平塚和花が2点タイムリーを放って同点に追いつく。
続く4回はエラーで出塁したランナーを犠打で送り、次打者がヒットでチャンスを拡大。2死一、三塁の場面で法村が2点タイムリー三塁打を放ち、勝ち越しに成功。さらに平塚、中野杏璃、梶原千愛にもタイムリーが飛び出し、この回一挙5得点。駒沢学園女子が8対3と試合をひっくり返した。


しかし試合は決まらなかった。工大福井は5回、先頭の大里がエラーで出塁し、四死球で満塁にすると代打・稲川あかりがタイムリーを放って1点を返す。さらに1点を返し2死二、三塁とすると、松山爽奈の打ち上げた飛球をショートが落球。この間に2者が生還し、1点差に詰め寄った。その後、大里が押し出し四球を選び同点に追いつくと、捕逸で勝ち越しに成功。この後も小野田光莉の2点タイムリーなどが飛び出し、一挙9得点のビッグイニング。


再び工大福井が主導権を握った5回からは藤田奈那が登板し、三者三振の好投で流れは引き寄せたまま。攻撃陣は6回にも山口凛花、大里にタイムリーが生まれ、14対8で工大福井が逆転勝ちし、ベスト8に進出した。


2戦連続コールドで勝ち上がっていた駒沢学園女子は、この日も工大打線を上回る11安打を放ったものの、工大福井2番手・藤田の前に追加点が奪えず。5回は2失策7四死球と乱れ、敗れてしまった。