COLUMN
大会コラム

2024.03.23

花巻東vs京都外大西

花巻東1-0京都外大西

気温1度と3月下旬とは思えぬ凍てつく寒さの中行われた試合は、タイブレークの末花巻東が1対0で京都外大西に勝利した。

花巻東は千葉穂乃果が、京都外大西は西山由希菜が先発のマウンドを託されて試合が始まった。

0-0で迎えた3回表、京都外大西はこの回先頭の久保田光菜にチーム初安打が生まれると、続く廣口詩が送りバントを成功させ、武山友彩が四球を選び1死一、二塁と好機を作る。そして迎えるは、初戦で2打席連続の柵越え本塁打を記録した谷蒼依。ここまでストライク先行でテンポのいい投球を続けていた花巻東・千葉も厳しいコースへの配球を強いられボールが先行する苦しい状況。だが、力強い直球でフルカウントに持ち込むと、最後は高めの直球を振らせ空振り三振に。さらに捕手の平尾美空乃が二塁走者を刺し、0点で切り抜ける。

その裏花巻東は、照沼涼音にチーム初安打が生まれるも、京都外大西・西山の110キロを超える力強い直球を軸にした配球の前に続く走者を出すことができず無得点に終わる。

6回表、京都外大西は武山の安打、谷の四球、坂上悠空奈の安打で無死満塁の好機を作ったところで、突如雪が降り始めた。すると、守る花巻東ベンチからは「ラッキー!女神がついてる!」とピンチとは思えない言葉が飛び交った。その言葉の通り、冬場の雪上での練習の成果を発揮し併殺打とセンターフライに打ち取り無失点でしのいだ。

その後も両投手の投げ合いは続き7回で決着はつかず、勝負は無死一、二塁から攻撃をスタートするタイブレークへ。

互いに好守が飛び出し、8回もスコアボードに0が並ぶ。

花巻東は9回表に2死満塁のピンチをしのぎ流れを作ると、その裏小川夢乃が送りバントを成功させ、1死二、三塁とし最後は、照沼が「ストレートを狙っていました」と高めアウトコースへの直球をセンターにはじき返しサヨナラ勝ちを決めた。